東京大学医学部家庭教師研究会 東大医学部生、東大理3生が、成績の上がる勉強の方法を教えます

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合格体験記02

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理U主席。矢野先生 医進達成インタビュー
目次

1.東大進学振り分け、医進制度の詳細‐東大は入試で理Vに合格しなくても、文Tや理IIから医学部医学科に行くチャンスがある。その具体的な人数と、必要な点数を公開。
2.医進に向いてる人の勉強スタイル
3.入試には魔物が潜んでる‐入試本番、本当の敵はあなたの感情。
4.情報価値‐医進進学を勝ち取る情報ネットワーク戦略
5.医進をかけた小数点争い。
6.矢野式授業マインドセット
7.本番入試型。定期試験型。
8.冷静に考えれば鉄緑会の教材は少ない
9.矢野少年と川崎病
※川崎病とは心臓に影響を与える原因不明の小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群
11.医学部選択の鶏と卵
12.東大に入学してわかること。
13.矢野先生の使命・ビジョン

吉永:
今日は矢野先生をお迎えしてるんですけども、矢野先生は現在東大医学部医学科4年生。理Uを合格して。東大は理Uからでも医学部いけるので。僕の頃から医進って言ってたんですけど。医進組とか。医進は、かなり狭き門なので、無事達成ッて感じですかね。どうです。1、2年生のころは理V生より勉強してました?

矢野:
はい。本当に受験時代と変わらずくらいの勉強量で。

吉永:
東大入った後も。何人くらいいけるんですか。10人くらいですか。

矢野:
理Uから10人で文Tから理Uまでの3人で、合計13人。

吉永:
その3人の人っていうのは前はいなかったかも。今コンスタントに3人行けるの。全部で3人ってこと。

矢野:
そうです。全部で3人。理Uで13人になっちゃうこともあるんですけど。

吉永:
要するに理U枠10人プラスいろいろ3人。残りの3人は文Tから来ることもあれば、文Uから来ることもあれば、文Vから来ることもあれば、理Tから来ることもあると。いろんな人が医学部に行けるようなシステムになってるんですね。

矢野:
はい、そうですね。理Vでなくても行けるという。

吉永:
矢野先生はもともと医学部志望だったんですか。

矢野:
そうです。大学受験のときから医学部に行きたいっていうのがあって、受験のときは、理Vを前期で受けていたので。

前期で理V落ちて、後期で理Uに入って。もともと目的は医学部進学だから、浪人しないで理Uで。浪人して理Vでやり直すっていう道もあったと思うんですけど、これはどういうふうに思って、「理Uから医進だ」ってなりました。

受験するときにそもそも理Vがストレートでダメだったら、後期で理Uに行って、医進しようっていうのは、受験の前からずっと考えていて。で、その理由ですね。万が一ダメだった場合、実際そうなったわけですけど。理由としては、鉄緑会の先輩、先生だったりとか、開成の先輩だとかで、「医進でも全然行けるんじゃないか」っていうアドバイスを頂いていのたで。

吉永:
君ならッて感じで。

矢野:
はい。「真面目にコツコツやるタイプであったら、全然大丈夫だよ」って。

吉永:
鉄緑会の先生から見て、まじめでコツコツタイプに見えてたってことですよね。真面目という評価があって、「だったら行けるんじゃないの」ってみんな言ってくれて。実際に受かってるわけですよね。

矢野:
そうですね。後期も理V受けるくらいだったら、絶対後期は大丈夫っていうのは、わりと皆さん認識として持っていたんで。

吉永:
理V受かると思ってたてけど、落ちたわけじゃないですか。もちろん落ちることもあり得ると思ってたと思うけど。それは発表見たときはどんな感じでした。

矢野:
実際、受けてる当日に数学が出来てないんじゃないかなって不安に思っていて。冷静になると「これはもうマズいんじゃないか」

吉永:
それは試験中に冷静になったんですか。

矢野:
1日目の受験が終わって、家に帰って、思い返してるときに、「これはひょっとして」2日目受けるときも、「これダメなんじゃないのか」っていう、すごいネガティブな感情のまま受けてしまっていて。

吉永:
それって1日目の自己採点とかやったんですか。

矢野:
そうです。1日目の速報があって、ちらっと見て。

吉永:
禁じ手とも言われてる、当日自己採点(笑)。校門とかで配ってるようなやつとかを見てですかね。

矢野:
大問1だけ見て、大問1は合ってるんですよね。でも次見るのは怖かったので、全部見てないんですけど。

吉永:
ちょっと思い返してみると、思ったより、本当はもっと自分は取れたのにって感じでした?

矢野:
そうですね。

吉永:
調子悪かったんですか。

矢野:
80点くらい欲しいって思ってたんですけど、感触的に変なところに時間を使っていつも通りのペースじゃなくて、結局最後まで行けなかった。っていう。

吉永:
緊張しちゃったんですかね。

矢野:
そうですね。けっこう緊張してました。

そこで数学ちょっとコケたかもしれないって思って。それは緊張が元で、2日目はそれをちょっと引きずっちゃったって感じです。

矢野:
はい。あんまり切り替えられず、2日目を受けて、午前中理科を受けて、僕は生物と物理を選択したんですけど。

吉永:
やばいかなって言って。発表を見たときはどんな気持ちでした。

矢野:
発表を見たときは。確かにあまり全力を出し切れなかったので。

吉永:
ちょっとうまくいかなかったかなっていう感触もあったから。

矢野:
なんですけど。すぐに後期試験があるので、そっち頑張るかって。

吉永:
1日目の引きずって2日目受けたっていう体験もあるしってことですよね。これで前期引きずって後期まで行ってしまえばっていうのは、避けたいなって感じでした。

矢野:
そこはもう。後期ダメだったら、予定してたのが全部ダメになってしまうので、そこはなんとか切り替えて。

吉永:
そこはどうやって切り替えました。

矢野:
特に何か大きなキッカケがあったわけではないですけど。

吉永:
切り替えなくちゃダメだなっていう気持ちで。

矢野:
完全に崖っぷちで。

吉永:
切り替えようっていう、意志の力みたいなものですかね。

矢野:
そうですね。

吉永:
体勢を立て直して、後期の手ごたえはどうでした。

矢野:
後期は普通に調子よくできたので。

吉永:
調子よく受かった感じで。

矢野:
大丈夫かなって思って。

吉永:
大丈夫かなって思って、実際大丈夫だったっていう。前期はダメかもって思って実際ダメだったってことは、けっこう自分自身で状況がわかってるってことですよね。

矢野:
ただ開示してみたときに、前期のなんですけど。数学80点くらいじゃないと理Vが受かる状況じゃないって思ってたんですけど。実際開示してみたら、数学79点で。あんまり変わらなかったんですよ。もっと下だと思ってたので。

吉永:
思ったより取れたんですね。じゃあ、マイナス側にブレたのかな。ダメだったかなって思ってたから、ダメがマイナスに引きずられて、悲観的な方に。

矢野:
もっと2日目粘ってれば、全然行けたはずだなって思って。

吉永:
予定の80点よりマイナス1点なんだから、引きずられずにやってれば、要するに1点取り返すだけで予定通りになったはずなのでって感じですよね。総合得点は、あとどのくらいだったんですか、理V合格まで。最低点と。

矢野:
あと1点でした。

吉永:
その1点。数学80っていうのは、予言みたいなもので本当にぴったりだったんだ。すごいね。予感というか直感が。80点で受かるはずだって開示して79点で、あと1点だった。すごいねなんか作り話みたいですね。あと1点でも頑張っておけば、実は前期も受かってた。

矢野:
そうですね。粘り強さがあれば。

吉永:
その経験っていうのは医進するときに生かされたんですか。その粘り強くやらなきゃなみたいな教訓。

矢野:
そうですね。全部を全力で。試験の数が受験とは違って、1学期、2学期、3学期と全部で何十個も試験があるので。

吉永:
それは平均点を上げようと思って、授業を選んだりするんですか。有利なために。

矢野:
しました。

吉永:
それしないとキツイんですかね。「裏ワザっぽくて嫌だ」って言ってると難しいって感じですか。

矢野:
はい。自分の得意分野とかもあったりするわけで、そういうところをもちろん狙いますし。けっこう点数の取りやすさっていうのが教授によって違うので、そこは実際に医進した先輩とかの情報とか聞きながら。

吉永:
その情報っていうのは何の先輩から取るんですか。繋がりは。

矢野:
僕の場合たまたまだったんですけど、東大にはクラス制度があって、そのクラスの先輩に聞いて、その先輩は医進した先輩じゃなかったんですけど。

吉永:
科目ごとの情報みたいな感じですかね。

矢野:
そうですね。進学振り分け(進振り)の点数の取り方を研究してるスゴイ人がたまたまいて。

吉永:
医進じゃないけど、研究はしてて。情報をゲットして。その情報は役立ちました?

矢野:
それは本当に役立ちました。

吉永:
情報価値があるんですねー。

矢野:
はい。それは本当に運が良かった。

吉永:
さすが、それで点数取って、受かって。それはどうでした、合格決まったときは、合格というか医学部進学ができるぞってなったときの気持ちは。

矢野:
そうですね。基本的に平均90点以上あったら通るっていうが毎年のことなんですけど、1学期の時点から93点くらいあって、ずっと下がらずに来てたので、さすがに大丈夫だろうっと思って。実際に開示のときはパリに旅行に行っていて、開示の瞬間は見れなかったんですけど。

吉永:
でも、そのときは受験の時とは違って、「たぶんはこれは行ってるだろうな、例年から言って」っていう気持ちで。発表のときは確認って感じですかね。

矢野:
そうですね。

吉永:
これは平均点とか、点数の順番とか出るんですか。この医進は。

矢野:
最高点は医進のセンターみたいな所に行くと見られて、最低も見られます。

吉永:
自分の点数と比較して、最低か最高かどこか分かる感じ。

矢野:
最低は発表決まってからしか見られないので、発表の前でわかる情報としては、理Uの中でトップの人は何点かっていう情報がありましたね。

吉永:
自分がトップだったらどこ受けても、進学振り分けは通るはずだねって分かる感じ。

矢野:
そうですね。

吉永:
なるほど。理Uのトップか同点トップしかありえないぞッて感じなんだ。

矢野:
同じ点数が10人以上いると、小数点第何位とかまで見ます。

吉永:
そういうルールなんだ。定員が10人までだから、もしかしたら13人が同じ点数とかだと。

矢野:
小数点第2位までしか、ぼくら見ることができなくて。小数点第3位で決まる年もあるみたいで。

吉永:
発表してないけど、存在はしてるんだね。微妙ですね、それは。

矢野:
そこはシビアだと思います。

吉永:
そこまでの微妙な差は無く、小数点以下一桁まで見て、自分は理Uでトップだなってわかったってことね。

矢野:
そういうことです。

吉永:
確認のしようはないですか。同点トップなのか。唯一のトップなのかっていうのは。

矢野:
ヒストグラムになっていたので、何人ぐらいいるかはわかりました。

吉永:
ヒストグラムが1になってたら、一人だけって感じで。

矢野:
はい。92点台が何人。91点台が何人。90点台が何人。っていう感じでしたね。

吉永:
92点台だったんですか。そこに複数人いるから、可能性としてはその人数が全員同点、それが最大って感じで。おそらく同点はいないかなッて感じ。感覚的には。

矢野:
92点台は他にもいたんですけど。

吉永:
92点台の中でも。感触的におそらく一番かなと。じゃあ、結果が出る前から1番だから受かってるだろうって感じだよね。

矢野:
そうですね。

吉永:
いくらなんでも同点が10人以上いないだろうって感じで。

矢野:
医進してきたあとに、医進会っていうのをやったんですけど、確かにそうなんだなって確認はしました。

吉永:
それで一安心で、もともと目指してた医学の道に行けるぞって感じですよね。勉強のときの情報を取ったってのもあるんですけど、あと何かコツっていうか。もしかしたらこの音声聞いてる人にも医進目指すって人がいるかもしれないので。何か公開できる範囲で。後輩に伝えたいこととか、伝えられることとか。

矢野:
全然隠すことは何もないんですけど、やっぱり定期テスト。受験とは違って範囲もすごく限られてますし、出す人も誰かわかってますし、しっかし授業を受けて、「どんな問題を出しそうかな」ってのを考えながら受けて、過去問とかしっかり、情報がけっこうあふれかえっているので、しっかり入手して、傾向を分析して、あとは大事なことは毎回予習、復習をちゃんとその日のうちにするっていうことですね。

吉永:
「理Uトップだった矢野先輩、僕も医進したいので教えてください。」ってかわいい後輩があまり無礼じゃない感じで、頼みに来たら教えてくれます?

矢野:
それは全然、僕ができることでしたら何でも。

吉永:
「予習、復習しっかりすることだよ。終わり。」って感じですか。

矢野:
こういう科目がいいよとか、ちょっと具体的に。

吉永:
個人的に、見かけたら来てくれって感じで。やさしいですね。知らんぷりとかじゃなくて。さすが。そういう性格だから、先輩にもかわいがられて、逆に教えてもらえたんじゃないですかね。

矢野:
だと嬉しいですけど。

吉永:
それが医学部というか、東大に入ってからですよね。東大で理V目指してて、調子悪くてあと1点で受かったくらいだから。もともと受ける前から受かりそうな感じだったんですか。模試の結果とか。

矢野:
そうですね。高校3年生のときに東大判定模試でA判定とか取ったりしてましたし。

吉永:
鉄緑会の中でも「受かるだろう」って言われてた感じ?

矢野:
そうですね。このまま行けばって。開成学校の模試の中でも、開成10番以内に入ったら理Vは行けるでしょってあったので。

吉永:
すごいですね。百傑じゃなくて、十傑。開成十傑に入って、理Uトップ。取るね点数。それだとやっぱ前期の入試のときは特別だったんですかね、試験として。試験慣れはしてましたよね。開成でも取ってるし、進振りも取ってるわけなので。やっぱ入試っていうのは何か違いがありましたか。

矢野:
プレッシャーが大きかったのもあると思いますし。進学入試のときも同じようなことがあって。

吉永:
どっちかっていうと、入試より定期試験の方がやりやすいっていうか。

矢野:
はい、そうですね。

吉永:
さっき、出す先生がわかってるからっていうのがあったんで、人がわかると安心するんですかね、もしかしたら。わけの分からない人が出してるんじゃなくて、あの先生がっていう。傾向がわかるだけじゃなくて、気持ち的にとか。

矢野:
そうですね。確かにそういうところもあったと思いますね。

吉永:
人間関係を大事にするタイプなのかな。

矢野:
もしかしたら、そうかもしれない。

吉永:
顔がわかると安心するっていうか。

矢野:
そうですね。試験に限って言っても、「こんなこと出すんじゃないかな」っていうのは、話を聞いてると、性格的なところから何かわかってくるところがありますね。

吉永:
確かに入試は過去問しかないもんね。「あの先生だったら」とか、「授業で言ってたから」とかが無いから。

矢野:
でも、「そういうこと出すんだね」っていう感じで過去問も見てたので。毎回、毎回全然違うところ出すなって思いながら。

吉永:
無機質な感じなのかな。範囲の中から何か出るって感じで。

矢野:
そうですね。

吉永:
誰かの話をきちんと聞いてればとか、この人について行くとか、そういうのとは違いますもんね。入試に関しては。両方の人がタイプがいる。両方って言うと言い過ぎだけど、入試は入試。でもかなり定期試験型っていうか、理Uから医学部に行くっていうのはそういう感じになるわけじゃないですか。

矢野:
そうですね。

吉永:
そういう道が準備されてるっていうのはすごい良い事だと思うんですけど。

矢野:
そうですね。両方のタイプが。

吉永:
どっちも別に良い悪いは無いと思うので。まさにタイプが違うわけだけど、そういうところで。入試対策はどうでした。主に鉄緑会ですか。学校の授業と鉄緑会のコンビネーションって感じ。

矢野:
そうですね。特定の科目以外、生物とか。ほとんど鉄緑会。あと自分で買う参考書。

吉永:
鉄緑会の教材ってけっこうやってました。

矢野:
そうですね。一応全部頭には叩き込んで。

吉永:
鉄緑会の全部やって、頭に叩き込んで。さらに他の参考書をやるゆとりもあったってことですよね。さすがですね。もちろんって感じで。鉄緑会だと教材もこなせないって人もけっこう多いですからね。「こんなにやれるか」って、プリントもあって、小テストもあって、テキストもあって、問題集まであるのかって感じで。

矢野:
中学生のときとか、高校1年生までは宿題の量とか多いなって思ってましたけど。

吉永:
だんだんできるようになると、できちゃうって感じ。

矢野:
冷静に考えると、全部の時間を勉強に割けるってなると、そんな大した量ではなくて。

吉永:
そうか、「全部時間を使えば多いけど、できるぞ」って思って、やってみたらできて。ちょっと他の参考書もやっちゃえって感じで。

矢野:
そうですね。参考書やってる時間も高校2年生、3年生のときは無かったんですけど。

吉永:
鉄緑会で高校1年生の間に知識をいれちゃって、問題集も解けるようになって、あとは鉄緑会もやりつつって感じですかね。流れとしては。

矢野:
そうですね。

吉永:
科目別の勉強とかは。そもそも医学部って目指したきっかけってあります?

矢野:
僕の場合は明確に昔からあって、小さいとき3歳のときなんですけど、川崎病っていう病気になったことがあって。

吉永:
3歳のときまだわからないですよね。後から3歳のときなったんだよって聞いた感じですか。

矢野:
毎年検診にいかなきゃいけなくて、フォローとして。毎年病院に行くことがあったので、なんで自分が病院に行っているのかっていう理由は。

吉永:
それはいつごろわかったんですか。自分では、自覚としては。

矢野:
入院してた記憶もあるので、わりと幼稚園のときとかは、自分で川崎病だってわかってた。

吉永:
最初はまだなんかの病気だなっていう。途中でハッキリわかった感じ。

矢野:
小学生のとき自分で書かなきゃいけないので、「大きな病気になったことありますか」っていう項目に川崎病って書かなきゃいけなかったので。

吉永:
それは小さい時に、「何で自分はこうなんだ、ずるいみんな」とかって思ったりしました。

矢野:
そうですね。検査で自分は違う部屋にいかなきゃいけないとか。ずるいとは思ったことがないですけど。

吉永:
なんでこんな目にっていう他の気持ちも無い。

矢野:
「みんなとはなんか違うな」って思ってたくらいで。

吉永:
なんか症状が出る恐怖とか無かったですか。

矢野:
もちろん心臓に影響出てくるようなものだったので。

吉永:
死んじゃったりとか。

矢野:
そうですね。実際にかなり心臓が痛くなったり、小さいときはあったりしたので。

吉永:
ビクーンと痛みが広がる感じですか。

矢野:
そうですね。走ってる時にギューっと痛くなる。

吉永:
その間動けない感じで。息も止まるみたいな感じ。

矢野:
息は止まりはしないですけど、何か痛いなって思いながら。

吉永:
そんな軽く痛い感じじゃなくて、もっとすごく痛いヤツじゃないの。けっこう痛いなくらい。痛いからちょっと休んでおこうくらいですか。

矢野:
けっこう我慢強いほうなので、何も言わず。内心めちゃくちゃ痛いんですけど。

吉永:
「いてー」とは言わずに、はたから見ると冷静に、痛みを受け止めて。大丈夫だって感じです。外には出さないで。親もその方が安心だね。

矢野:
心配させちゃいけないなっていうのがあったので、痛くてもあまり言わなかったっていうのがあるんですけど。

吉永:
その激痛は減っていったんですか、だんだん。

矢野:
そうですね。高校ぐらいのときにマラソンとかすると、部活とかで走ったりすると、たまに痛いときはあったんですけど。

吉永:
それは学校の先生は手加減してくれないですか。川崎病だからって。

矢野:
そうですね。一応普通にやってましたね。

吉永:
それは先生としても普通にやりたいって意思があった感じ? あまり運動しないとかえって良くないとか。普通にやるにはいいかなとか。

矢野:
そんなに倒れるとかそこまででは無いので。

吉永:
過剰な運動とかやるのは避けたほうがいいとかありました。運動選手みたいに、運動部とか。

矢野:
小さいときはあったんですけど、毎年小学校で検診してるときに「問題ないね」ってことだったので、特に制限はありませんでした。

吉永:
普通にやるって感じで。

矢野:
動くのがすごい好きで、スポーツが好きで。いろんなことやってたので。

吉永:
で、結局結果的に大丈夫だったってことですね。

矢野:
そうですね。今はもう全然無いですし。

吉永:
他に何か自覚する症状とか出るんですか。たまに心臓が痛くて。

矢野:
他はないです。本当にすごくちゃんと無事に治療が成功して、治ったかどうかっていうのはわからないところですけど。原因とかもわかってなくて。

吉永:
ずっと小さい時から川崎病っていうキーワード、自分はそうなんだっていうのがいつも。自分の名前と近いくらいですかね。それだけ小さいときからだと。

矢野:
そうですね。もうずっと意識してます。

吉永:
それが医学を目指した大きなキッカケになるわけですか。

矢野:
はい。

吉永:
いつ頃からですか、医師になろうかなっていうのは。

矢野:
祖父が歯科医をやってたのもあって、身近ではありました。中学入る前、中学受験するころには、「その道に行きたい」と思ってましたし、最終的にできるようになったら、「川崎病に関係することやりたいな」っていうのは小学校の高学年のときには思ってて。

吉永:
でも、受験勉強とかも。川崎病に役立つことを何かやりたいなとか、医学の道に進みたいなって気持ちと、小学校高学年くらいから受験勉強とつながってました? そのためにはこれをやろうとか。

矢野:
科目とかっていうのは、小学校のときはまだ繋がってなかったですけど、どうせ研究とかするんだったら、東大とかに行かなきゃいけないしっていうのがあって、しっかりちゃんとした中学校に行こうっていうのはありましたけど。大学受験に関しては、どうせやるんだったら物理じゃなくて生物をやって、より医学に近いことはやっておかなきゃいけないなとは思っていて、生物選択にしたっていうのはあります。

吉永:
受験対策のときの、高校の生物学習のときも何か読んでました? 医学部の教科書とか。

矢野:
医学の教科書は無いですけど。細胞生物学とかは、「The cell」っていう何千ページもある教科書があるんですけど、そういうのは読んでました。

吉永:
エッセンシャルじゃなくて、普通の方。それは鉄緑会で勧めてるんですか。それとも有名だから。

矢野:
それはたまたま自分の部活の友だちのお兄さんが生物オリンピック行ってるような人で、そのお兄さんも東大の理Uの主席だったらしいですけど、話をすることがあって、それで「生物系で研究やっていくんだったら、細胞生物学は必要だしってことで、読んでみたら」って言われて、高校2年生くらいだったので、受験勉強でどうせ生物、かぶってないわけじゃないですし。

吉永:
面白かったですか。

矢野:
面白かったです。

吉永:
本番出ました? 何か分子生物学関係は。

矢野:
そうですね。前期試験の記憶があまりいい記憶ではないので、ちょっと忘れました。

吉永:
思い出さないようにしてる。それも興味深いね。

矢野:
【2709】の話かなんかあったような気がするんですけど。

吉永:
入試のことはもう嫌な記憶だから忘れたいけど、川崎病のことは特に忘れたいってならないで、むしろ直視して、研究したいぞって思ったわけですよね。

矢野:
そうですね。

吉永:
何が違うんですか。入試は失敗したって忘れたいけど。病気はやっぱり失敗じゃないからかな。なってたからですかね。

矢野:
入試は、失敗は失敗なんですけど、最終的に別に道がまったく閉ざされてしまったわけではなくて、医進して医学に来ているのもあるので。そこは反省だけして次に活かせばいいなっていう。

吉永:
思い出す必要がないってことかな。

矢野:
そうですね。

吉永:
もう使わないし。

矢野:
ぼくが再受験をしなかったところにつながるところがあると思うんですけど、再受験っていう道もあったんですけど、同じこと何回もやるのは生産性が低いですし、特に自分に意味が無いなって思ったので。受験をやりきったので、高校までの間に。

吉永:
川崎病の研究に直接役立つわけでじゃないッて感じ。早く入った方がいいと。

矢野:
そうですね。教養時代に生物系の授業取って、実際今役立ってるのもあるので。それはあとでわかったことですけど、医進しようと思ったのは、そういう新しい知識をもっと入れて、いろんな見方できたほうが、自分にとってプラスかなっていう。

吉永:
川崎病の研究やろうと思ったのは、例えば病気になっても思わない人がいるわけじゃないですか。川崎病に限らず。でも矢野先生の場合は思ったっていうのは、何かあるんですか、きっかけは。他にも矢野先生はいろんな性質持ってると思うんですけど。特に川崎病が自分の中で注目されて、医療の道に関わってきたわけですよね。

矢野:
そうですね。今となっては。そうですね。思い返して見ると。今は間違いなくそう思っているんですけど。大学入ってから、実際にもう医学の道に関わる確率が高くなってきた。医進行きそうだなっていうときに、考えてみたら。自分のアイデンティティになってるなっていうのがあったので。

吉永:
川崎病の研究をしたいっていうのも医学部を選択する理由にはなってたけれども、鶏と卵っていうか。医学部に行きたいって気持ちがもともとあって。それが決まったことによって、テーマを決めるときに、もう一回川崎病かなっていう向きもあるんですね。順番としては。

矢野:
そうですね。

吉永:
じゃあ両方が来てる。川崎病を研究したいから医学部に行きたいっていうのもあるけど、医学部行くのがハッキリしてきたので、現実的に、じゃあって言って、もう一回テーマを考えたときに、川崎病を研究したいっていうそっち向きと両方あって。

矢野:
高校のときいろんな生物を勉強していて。単純な基礎的な生物のところにも興味を持っていたので、医進がダメだった時には、そっちもいいかもしれないなっていうのありました。

吉永:
それは川崎病とは関係なく、生物の何かを研究する道も、医学部の進路が閉ざされた時には、生物学の研究ってことですか。川崎病は置いておいて。

矢野:
そうですね。

吉永:
基礎分野的なやつ。なるほど。でも、無事決まったので川崎病の研究をしようと。

矢野:
最初の原点っていうか、目指すキッカケになったところでもあるし。実際東大に入ってみると、いろんな研究ができるということも知れたので、入ったことによって知れたので。あとは実際にいろんな話を聞いてるうちに、川崎棒の研究をやってる人は、世界的にほとんどいなくて、あまり無いっていうのもあって、じゃあ自分がやらなきゃなっていう。

吉永:
ちょっと使命感を感じて。それだけ明確だったら、すでに何か研究を始めてるんですか。どこか研究室を出入りしたりとか。

矢野:
【3148】はもう出入りして。

吉永:
川崎病関連の。

矢野:
出来たらそれがやりたかったんですけど、いろいろテーマが決まっているので、それに則さなきゃいけなかったんですけど。ただ幸いなことに今ついてる先生が「新しく何かやりたいことがあったらやってみようか」っていうことを言ってくださって。今それに関係することをはじめていますし、あと小児科のほうにも行き出すようになって、そちらではストレートに川崎病の研究をやっていて。最近そのデータ解析とかもやってたんですけど。っていうのを今やりだしている。

吉永:
じゃあ、もう具体的に踏み出してるんですね。そういう研究生活が始まってるくらいですかね。今後は基本的に臨床に持っていく、まず研究ですか。臨床しながら研究、川崎病の。

矢野:
ちょっと前までは臨床もしっかりやりながらと思っていたんですけど、実際小児科の先生方にいろいろお会いしてみると、研究の時間が無いってみんなおっしゃっていて。

吉永:
どちらかというと、やりたいのは研究だから、じゃあ研究かなって感じですかね。

矢野:
そうですね。もちろん実際の患者さんに接してみないとわからないこととかも、新しく見つかることとかもあると思うので、【3316】とかに行って、しっかり触れたいと思っているんですけど。最終的には基礎の研究の方から、行かなくちゃいけないなっていう。根本的にしっかり解決するためには、【3329】行かなきゃいけないなっていうのは、イメージできているので、その基礎の研究の方に進もうと思っている。

吉永:
それでかなりの進展が見られたら、もうこれはいいかなって。完成することは無いと思うんですけども、あったとしたらその時、その時で考えるって感じですかね。もちろん生涯かかるかもしれないしね。

矢野:
わからないところなので。

吉永:
わからないよね。やってみないと、

矢野:
とりあえず、そこに全力を注ごうって決めてるので。

吉永:
素晴らしいですね。そうやって川崎病の研究をしていくぞっていう気持ちも定まってきて、家庭教師にも関心があるということなんですけど、それはどういう流れで家庭教師の仕事もやってみたいなっていうふうに思ったわけですか。

矢野:
進振り(進学振り分け)するまでも色々人に教えるっていう、個別指導とかアルバイトをしていて。いい大人なので自分の買いたいものくらいは、基礎教科書とかもちろんそうなんですけど。自分で働いて稼がなきゃいけないなって思ったので、そこも毎週、週2回とか3回とかやりながら、【3447】やったんですけど。

吉永:
矢野先生的にはもう大人だから、教科書代とかも稼ぐぞっていうのがあって、そのための手段として自分が東大に受かってるから、理Vも受かるだけの点数も取れるから、そういうのがあって数あるバイトの中から受験勉強を教える仕事が適切なんじゃないかなっていう順番ですかね。

矢野:
実際始めてみたら、向いてないわけじゃないというか、しっかり生徒の能力を見たりだとか。やっていて僕自身は楽しくて、こういう仕事も全然いいなって思っていて。

吉永:
今の時期にある程度の時間があるときに。

矢野:
教えることを通じて、いろいろ自分のことがわかることがあって、頑張ってる生徒を見て、自分も頑張らなきゃいけないなっていう。

吉永:
生徒さんも喜んでくれてます?

矢野:
そうですね。楽しくやってくれてます。一番うれしかったのは、受験ダメだった子もいるんですけど。その子も「矢野先生に教わってよかった」っていうことを、「勉強だけではなくて、いろんなことを教わって、考えがいろいろ変わって、すごく感謝しています。」って言われたりしたので、すごく嬉しかったでしたし。そういうフィードバックがあるうちは自分の教えることも間違いじゃないのかなっていう。

吉永:
教える仕事も。きっかけは教科書とかを自分で買えるようになりたい。やってみたら、これは自分がやるに値する面があるのではって感じたし、そのお金を稼がなくちゃっていう気持ちも継続してるって感じですかね。今は学生だから。

矢野:
はい。将来的に研究で、基礎の道でしっかりやるってなると、海外のところでしっかり勉強することも必要になってくるので、【3702】留学も絶対にしなきゃいけないって思ってますし、できれば学生のうちに機会があれば行きたいと思ってますし。

吉永:
教科書費用だけじゃなくて、留学費用も貯めたいから、そのためにはまず教える仕事もしていこうかなって感じですかね。それが自分のためにも人のためにもなるし。なるほど。またこの音声を聞いた人から何か質問があるかもしれないですけど、矢野先生の方からこの音声を聞いてる人に向かって何か伝えたいこととか言いたいこととか、あれば最後にぜひまとめというか、メッセージとして。

矢野:
そうですね。僕自身、昔は夢があって、いろいろやってきたんですけど、そういう夢があって、そのために大学受験とか、やらくちゃいけないことがあって、それに困ってる、「どういうふうに勉強したらいいかわからない。」っていう思いがある人に対して、目的、夢があるもの同士として、できることならいろんなサポートはしてあげたいと思いますし。夢を持ってるけど実際に実現できるかなって不安に思ってる人もいると思うんですけど。実際に僕自身、最初そういう分もあったんですけど、ちゃんと全力でやるべきことをやって、いろんな情報を得ていくと、実際途中いろんな挫折だとか失敗もあったんですけど、最終的に自分の行きたい道を進めているので、あきらめずに頑張って欲しい。あきらめなければ自分の行きたいところにいけると思うので、しっかり今できることを頑張ってほしいと思います。

吉永:
はい、今日はどうも矢野先生ありがとうございました。

矢野:
ありがとうございました。
矢野先生のプロフィール
東京大学理科2類へ後期日程で現役合格
進学振分けで理2から首席で医学部医学科へ進学
開成高校 校内模試 数学、化学、生物 1位
東大実戦模試 理科三類A判定
慶應義塾大学医学部正規合格


課外活動としてフェンシング部では
高1からキャプテンをしながら,
生徒会内務局長としても活動していました。

また,普段は東大受験指導専門の個別指導塾で
数学の主任として後輩講師の育成も行いながら,
東大志望の高校生向けイベントで全国で教鞭をとっています。

自分が罹患した川崎病の病因解明と
後遺症なしに患者さんを100%治せる
新規治療法の確立を目標として医学部に進学し,
日々目標に向けて努力を続けています。
矢野先生からのメッセージ
【メッセージ】

受験本番,試験中に隣で答えを教えてくれる人はいません。

ベストな解き方を最初から一方的に教えるのではなく,
自分一人で道筋を立てて考えていけるように
生徒さんを導く指導を心がけています。

日々の学習で解法を自分の中で定石として体系化し,
学習計画を自分で立てられるようになることは,
きっと受験の先の人生においても役立つ力だと思います。


一緒に勉強することを通して
私のように何か自分の夢や目標がある
生徒さんの助けになれば,
例えそうでなくとも生徒さんに常にいい刺激を与えられ,
共に成長していければ嬉しいです。
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