東京大学医学部家庭教師研究会 東大医学部生、東大理3生が、成績の上がる勉強の方法を教えます

合格体験記06 (2017.11.25更新)

I先生(東京大学理科II類合格、医学部医学科進学、家庭教師の生徒さんを募集中)

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吉永:
今日の合格体験記はI先生です。よろしくお願いします。

I先生:
よろしくお願いします。

吉永:
I先生は今、東大の2年生。東大の理IIの2年生ですかね。東大の医学部医学科への進学が決定していて、来年に医学部医学科になる感じですか。

I先生:
はい、そうです。

吉永:
ほとんど、医学部生と言っても過言ではない地位をゲットしているわけですよね。医進って医学部進学の略ですよね。医進組の1人ですね。今、理IIから何人くらい行けるんですか。

I先生:
今は10人いけます。

吉永:
ちょうど10人。理II十傑みたいな感じ? 点数的には現実的にトップ10人って感じ?

I先生:
そうです。

吉永:
トップ10人、全員医学部行ってますか。

I先生:
いや、意外と薬学部とかにも行ってますね。

吉永:
じゃあ、トップ20位くらいの中に入ってるってことなんですかね。

I先生:
みんなたぶんそうだと思います。

吉永:
医学部に決定して嬉しかったですか。

I先生:
そうですね。

吉永:
はじめから医学部に行きたかった感じですか。

I先生:
いや、最初は行けるとは思って無くて、最初は理学部とか薬学部になるのかなって思って入学しました。

吉永:
でも、方向性としては理Iよりも理IIだったわけですか?

I先生:
はい、生物系です。

吉永:
生物が好きだったんですか? 高校のときとか、小さいときとか。

I先生:
小さいときはあれですけど。高校のときに生物が好きになりましたね。

吉永:
きっかけはあるんですか。

I先生:
高校の生物の先生の授業がすごく好きで、面白くて、その先生の性格も面白くて、で、先生と仲良くなるために頑張ってたら生物が好きになっていった感じです。

吉永:
いい話っていうか、理想的なパターンの一つって感じですよね。で、生物の点数が伸びて、東大はいつごろから目指したんですか。


●医学部への志望動機

I先生:
もともと東大志望じゃなくて、大阪の医学部に行きたいと思っていたんですけど。

吉永:
医学部に行きたいっていう気持ちは、もともとあったんですね。東京出身ですよね。だけど、大阪がよかった?

I先生:
大阪にしたのは、なんとなくの憧れなんですけど。なんとなく大阪いいな、みたいな。で、目指していたのを途中で、届かなそうだなってなって、じゃあ理IIかなってなりました。

吉永:
大阪の医学部に行きたかったけれども、医学部無理なんじゃないか。じゃあ、手近なところで東大理IIにしておくかみたいな感じなのね、流れとしては。で、医学部じゃないから、医学部もなんとなくだったから、理IIも絶対に医学部に行くぞってわけじゃなかったんですね。

I先生:
というよりも研究がしたかったので、医学部でもいいけど、医学部じゃなくてもいいかなって感じで。

吉永:
なるほど、医師免許はなくてもいいかなって感じで。研究ってどんなのをしたいんですか。

I先生:
病気の治療法を何か、新しく作るというか。難病、今治らない病気を治すための研究がしたくて。

吉永:
それはチャレンジを感じるからですか。治らないやつがいいっていうのは。それともその方が貢献できるから?

I先生:
自分のまわりに治らない病気になっちゃって亡くなったって方が何人かいらっしゃったので。それでそういう状態で進んでいるのは嫌だなって思って。

吉永:
進んでるっていうのは、人類が? 治るべきだろうってこと? 治ったほうがいいというか。

I先生:
治らない病気にかかったら、もう諦めるしかないじゃないですか。そうじゃなくて、それを治すようにしたいなって思って、それでそういう方向に行きたいなって考え始めました。

吉永:
医学部にこだわりは無いけれども、かなり方向性は明確だったんですね。

I先生:
はい、そうです。

吉永:
素晴らしいですね、その強い気持ちが。前ね、これは音声が残ってるかわからないけど、前お話した先生も病気治療をやりたいっていう人がいましたね。先生って言っても、その人も理IIIか医学部医学科かどっちかで、その人は自分が病気で、だけど自分は生きていて、だからそれを治したいって。

I先生:
自分の病気を治したいってことですか。

吉永:
自分の病気を治す。で、自分と同じ病気の人ももちろんいるわけでしょ。で、自分がそこに、本人もそうだしっていうので、そういう気持ちがあると、勉強の点も伸びるのかもしれないなって思った。今、I先生の話も聞いて。当たり前だと思うけどね、やりたくない受験勉強をイヤイヤやってる人と、差がつくっていうのはね。

I先生:
そうですね。モチベーションがある方が出来ますね。やっぱり。

吉永:
病気を治すっていうのと、治療法を作るっていうのと、普通の大学受験勉強ってちょっと内容が違うじゃないですか。これは繋がるからってことでモチベーションを得たんですか。

I先生:
やっぱり、研究のための環境が大事だなって思っていたので。で、勉強しないと、良い環境のある大学に入れないからっていうので、つながっています。

吉永:
直接役に立つって言うよりは、そこに至るステップとして、間接的に通るところだからって感じ? でも、それも役立つって感覚はあるんですか。やっておけば役立つのかなっていうか。それとも、あくまでも環境をつくるための手段寄り?

I先生:
受験勉強が直接役に立つとはあまり思ってなかったですかね。やっぱり、受験勉強が手段で、大学に入って、良い環境を得るための。

吉永:
それも明確だから良いですよね。明確な方が位置づけがはっきりするので。心の中が整理されて、勉強に取り組みやすいと思うので。これからはこのまま行くと、不治の病というか、難病研究の道に行く可能性が高いわけですよね。

I先生:
今のところはそうですね。


●幼少期の教育について

吉永:
そのまま行ったら、治しますよね、きっと何かをね。やりたくて、やれそうなところをやると思うので、期待してます、ぜひ。受験勉強は子供の頃は何かやってたんですか。子供の頃って、例えば、幼児教育とか、胎教とか。

I先生:
いや、やってないと思います。

吉永:
普通の幼稚園。普通の小学校。

I先生:
普通じゃない小学校ってあるんですか。

吉永:
公立が普通。あえて言うなら。

I先生:
小学校、中学校はずっと公立です。

吉永:
そのときは勉強も普通。普通っていうのは、模試で全国何番とか。

I先生:
そういうのは取ってないですね。

吉永:
校内ではどうでした?

I先生:
私の地元の小学校、中学校、たまたまなんですけど東大生がいっぱいいるような学校で。

吉永:
たくさん東大に行くってこと? 東大生が先生になってるってこと?

I先生:
いや、同級生がいっぱい東大生になって。

吉永:
自分の同級生が。ちょうど東大生がたくさん出る予定というか、その後出ることになる同級生の環境にいたんだね。

I先生:
なので、その人達のいつも下にいました。なので、実は学校であまり上の方になったことはないですね。

吉永:
それはあまり上に行こうとかは思いませんでしたか。

I先生:
それなりに定期テストとか勉強してきたけど、本当に彼らの方が出来たなって感じでしたね。

吉永:
あまり点数を取ることにそこまでパッションが無いというか。

I先生:
そうですね。そういうモチベーションは無かったですね。

吉永:
じゃあ、小学校、中学校は、学校の勉強をしたって感じですか? 塾とかも行かず。

I先生:
高校受験のときは塾に通いました。だから、中学3年生の途中から受験のために。

吉永:
それまでは塾に行かず、学校って感じ。

I先生:
そうですね。

吉永:
部活は?

I先生:
中学校は吹奏楽部に入ってました。

吉永:
どっちかっていうと、勉強っていうより吹奏楽って感じですか。受験はたいていみんな高校は受験すると思うんだけど、部活やって、部活が終わって、受験勉強しようかなって感じですかね。そのころまでは勉強としては、特に目立ったところがないというか、学校の勉強やって、部活をやってみたいな感じ? 部活はどんな感じでした? 部活は厳しいとか、全国何位とか。それとも普通に楽しくやってるとかいろいろあると思うんですけど。

I先生:
けっこう厳しくっていうか、活動量は多かったですけど、そんな全国何位っていう強豪でもないですね。けっこう頑張ってるけど、まあまあな成績っていうような。練習時間は多かったですね。週5、6はやってたので。けっこう多かったです。

吉永:
楽しかったですか。

I先生:
楽しかったですね。

吉永:
楽しければいいですよね。週6でもね。楽しくやって、で受験で、その週5、6の活動は受験準備で無くなった感じですか。受験勉強はどうでしたか。それまではあまりやってないですよね。部活だったから。

I先生:
受験勉強はしてないですね。定期テストのときにちょっと頑張るくらいでしたけど。

吉永:
で、中学3年生の途中から受験勉強を始めて、印象とかはどうでしたか。かなり生活が変わりますよね。部活をそれだけやって、週5日、6日やってて、なくなったんですよね。

I先生:
部活やってた時間が、勉強時間に変わったっていう感じだったので。

吉永:
切り替わった感じですか。部活だったのが、内容が変わって、同じ時間帯に今度は受験って感じで。

I先生:
はい、そうですね。

吉永:
特にこだわりもなく。こだわりっていうのは勉強してるときに「あー、吹奏楽やりたいな」とか。

I先生:
まぁ、高校に入ったらまたやろうかなって思ってましたけど、受験勉強中に勉強を遮ってまで吹奏楽行きたいとは思ってなかったです。

吉永:
受験こけちゃうのは嫌だから?

I先生:
勉強してるときは勉強したかったです。

吉永:
受験は第一志望に入ったんですか、高校は。

I先生:
第一志望です。

吉永:
けっこう簡単に受かった感じ? ギリギリ感ありました?

I先生:
東京都立西高校(西高)はけっこう余裕を持って、受かってると思います。

吉永:
同級生もいっぱい行ったんですか。

I先生:
学校からたくさん行きましたね。

吉永:
じゃあ、もう高校もスタートからけっこう知り合い、いつものみんながけっこういるみたいな感じ。

I先生:
仲良かったとかでは無いですけど、中学校で自分よりも頭の良かったすごい人達と混ぜてもらって、一緒に西高に行ったって感じですね。

吉永:
知っている人たちがいるみたいな感じの? その人達と交流があったわけじゃないの?

I先生:
男の子が多かったので。女の子もいるんですけど、女の子とは仲良かったけど、男の子はなんかスゴイなって。こっちが勝手にしてるだけぐらいでしたね。

吉永:
スゴイなって見てても、何か影響がありましたか。勉強の上でも。

I先生:
定期テストの勉強のときに、次こそ彼らの上を行けないかなって、ちょっと期待しながら勉強をしたりとかはしましたね。

吉永:
そうするとやりやすくなる感じ? モチベーションになる?

I先生:
けっきょくそんなに超えたことはなかったんですけど。

吉永:
ものすごく本気で超えようと思ってるわけではないんでしょ。ひょっとして超えちゃうかもなみたいな感じで、ちょっと「ウヒヒ」「うふふ」みたいなやつだよね。真剣に「絶対にあいつらより」って感じじゃないでしょ。

I先生:
はい。

吉永:
そう思うとちょっと気持ちを持っていきやすいというか。で、高校に入りましたよね。高校に入って、高校も学校の勉強がメイン?

I先生:
そうですね。高1、高2は塾に行かず。学校の勉強中心でやってました。

吉永:
高校受験も中学3年生で塾に行って、大学受験も高校3年生で行くと。高3のときはもう大阪大学じゃなくて、東大志望だったんですか。

I先生:
高3のときは大阪大学に行きたいって思ったり、東大に行きたいって思ったりをけっこう交互に。

吉永:
揺れ動いてた。

I先生:
でも、冬ぐらいに、12月に、ここからは動かさないってなりました。

吉永:
けっこうギリギリですよね。12月はけっこうギリギリ。センターって1月ですよね。さすがに動かさないぞって心を決めて、でも東大って気持ちは決まりましたか。それまでは東大の過去問とかもやってない感じ、まだ。

I先生:
過去問はやってないかもしれないです。

吉永:
気持ちを決めるまでは大阪大学のを解いてる感じでした?

I先生:
いや、過去問をそもそも見てないですね。

吉永:
高3の塾って何をやってたんですか。

I先生:
数学で塾のテキストをひたすら解いてました。

吉永:
よかったですか。

I先生:
良かったですね。たしかそのテキストで大学の過去問を扱っていて、東大もそうだし、京大とか、なので、普段塾の宿題を解いてる問題と、実際、受験のときに出て来る問題のレベルのギャップがあまり無かったので、それは良かったですね。早いうちから本番レベルの問題を解けていたので。

吉永:
いわゆる過去問集をやってるわけじゃないけど、過去問を解いてるようなものだったってことですね。

I先生:
そうです。いろんな大学の過去問をセレクションしたものを解いていたので。


●東大模試のメリット

吉永:
東大ってけっこう独特の解答用紙というか、設問の雰囲気みたいなものがあると思うんですけど、東大の形式の練習とかあまりしなかった感じ?

I先生:
東大模試は受けました。そこで慣れた。

吉永:
東大模試はけっこう本番に近いですよね。そのグッズというか。問題冊子と解答の紙が本番ときに見覚えあるぞっていうのをきちんと使ってますからね。それが予行練習に。

I先生:
そうですね。

吉永:
確かに赤本とかを解くと本番のと違いますからね。あんな赤いものは配られないからね。模試の方があきらかに似てるので。中身は模試だけど、見た目とか、手触りとか、圧倒的に本物に近い。解答用紙もほぼ本物と言ってもいいくらいのものを再現してますからね。

I先生:
はい。

吉永:
あれはすごいなって思うんだけど。それぐらいしかやってなかった感じ? 東大対策っていうのは。他の科目は学校ですか。

I先生:
数学以外は学校ですね、主に。

吉永:
基本的に学校の勉強をやって、数学だけ塾に行こうと思ったのは、何か理由があるんでしょうか。

I先生:
数学だけさすがに学校の進度に合わせてだと遅いなって思ってしまって。それで塾で早いうちから、もうちょい難しくっていうか、学校よりもちょっと早めの進度でやりたいなって思って。

吉永:
大学合格っていうのを考えたときに、数学に関してはやっておいてほうが良い気がしたっていう感じですかね。

I先生:
それもそうですし、学校の進度がちょっと遅いなって感じていたので。

吉永:
明らかに遅い感じだったの?

I先生:
はい、12月にセンター試験レベルに持っていくために、積んでいくって感じだったので。できれば早く2次レベルに行きたかったので。

吉永:
それは確かに、まるで文系のような。12月にセンターレベル。理系クラスですよね?

I先生:
はい、だから数IIIとかは先にやったんですけど。数IIIを習って、センター対策、終わり。って感じだったので。

吉永:
そうすると、数IIICの演習が無くなっちゃいますもんね。習ったはいいけど、センター対策だったら、数IIBまでの簡単なやつみたいになっちゃうからね。

I先生:
はい。だからちょっとそこがもどかしくて、塾に頼りました。

吉永:
なるほど。東大の理系と言えば、国語があるのが特徴的ですけど、国語はどうでしたか。

I先生:
古典がもともと好きだったので、東大に国語があるからヤバイなって感じで対策したというよりは、もともと古文漢文はある程度出来てるから、受けることになったら、むしろ稼げるところが増えてよかったなあって感じでした。

吉永:
そこは自分にとっては得点源だって感じで。最近、古典とか全然好きじゃないって若者が増えてるというウワサを聞くんですが、そういう中にあって古典が好きっていうのは、どういうところに魅力を感じてました?

I先生:
もともと物語とか読むのが好きだったので、それの延長で古文とか、漢文の文章を読むのもけっこう好きだったかな。

吉永:
古文も漢文も物語中心。

I先生:
そうですね。

吉永:
読んでるうちに単語とか、文法とかはなんとなくわかるしって流れですかね。

I先生:
そうですね。

吉永:
基礎力があるからね、実際に読んでる人は。みんなが古典が好きじゃないから、レベルが下がってますからね。出題自体の。

I先生:
読めちゃえば解ける問題だと思うので、古文も漢文も。

吉永:
確かにそうですね。品詞分解とかいちいちやらなくても、読める人は「別に読めばわかるし」みたいな感じになりますからね。語学だからね。現代文は?

I先生:
現代文はあまり得意じゃなかったかな。

吉永:
センターの物語はどうでした? 物語が好きってことで。

I先生:
センターの現代文はけっこう大丈夫でした。

吉永:
評論も物語も、小説も大丈夫。2次の東大の現代文がやりにくい?

I先生:
やりにくいというか、模試とかであまり点数がもらえなかったなっていう記憶があります。

吉永:
本番はどうでした?

I先生:
本番も国語はそんなに良くなかったんじゃないかな。半分は超えたくらいでしたね。

吉永:
じゃあ、古典が得意だったら現代文でおそらく落としてるんですかね。英語はどうでした?


●リスニングスキルを上昇させた歌唱欲

I先生:
英語は、あんまり得意じゃなかったですけど、東大を受けてよかったのは、リスニングが得意だから、リスニングでガバっと点数を稼げました。

吉永:
リスニングはどうして得意だったんですか。

I先生:
中学のときに洋楽を聞くのがすごく好きで、そのときにいっぱい聞いてたら、なんとなく聞けるように。

吉永:
歌詞カードとかも見てた。

I先生:
はい、見てました。

吉永:
和訳とかも確認したりとか?

I先生:
和訳は読んでないかもしれないですけど。

吉永:
もともと音楽やってたわけですもんね。部活も吹奏楽で。音楽が好きだから、英語もリズムがあるけど、スペリングと照らし合わせたりしてましたか。

I先生:
そうですね。

吉永:
ここでこれを言ってるのかみたいな感じで。日本語のリズムがちょっと違うから、それでリズムの感覚が入って、リスニングが伸びたんですかね。基本的に音だけを追いかけてた、歌詞の意味はわかるところはわかるけど、意味がわからないフレーズを探求して調べるとかはあまりしなかったですか。

I先生:
聞いてるときは音だけを聞いて、「この歌詞何を言ってるんだろう」とかは、自分で思って読んだりとかはしてるかもしれないですね。

吉永:
全部チェックをしてるわけじゃない。

I先生:
わざわざ和訳と照らし合わせたりはしなかったと思います。

吉永:
スペリングの方はけっこう見てた? 歌詞カードっていうか。それとも気になるところだけ? 洋楽を聞いて、何を言ってるのかなって思うじゃないですか。その何を言ってるのかなってところだけ歌詞カードを見たのか、全部歌詞カードを見て聞いていたのかとか。

I先生:
全部見ながら聞いていたかもしれないです。

吉永:
それも聞いてると楽しいから聞いてたって感じ?

I先生:
自分で歌いたかったので、どこで何を言ってるんだろうってわからないと歌えないじゃないですか。

吉永:
それはどこで歌うんですか。家で、一人で?

I先生:
家です。音痴なので人前では披露できないんですけど。

吉永:
だけど、自分では歌いたい。歌いたい衝動があるってことですか。

I先生:
聞いたら歌いたくなりませんか。

吉永:
やっぱそういう衝動がある。聞いたら歌いたくなるけど、人に聞かせるのは恥ずかしいけど、自分の欲求として聞いた以上は歌いたい。歌いたいけど英語だから、歌詞カードを見てこう言ってるんだって。

I先生:
ここでこれを言ってるんだなって確認をしながら、自分でちょっとボソボソ歌ってみる。

吉永:
大声ではなく。

I先生:
家族にも聞かれないように。文句を言われるので。

吉永:
ボソボソ歌って、いつのまにかリスニングが伸びてたんだね。そしたら。

I先生:
そうですね。あまりリスニングで苦労した覚えは無い気がします。

吉永:
思い返すと洋楽が良かったかもしれないって感じね。なるほど。他に英語は何かやりましたか。あとは学校ですか。

I先生:
基本は学校の教材に従ってやっていて、高3のときは受験用にものを追加したりはしましたね。

吉永:
単語集とかやりましたか。


●英単語集は2冊。コーパスとデュオ。

I先生:
単語集は、学校で2冊もらって、あとは自分でも一冊手に入れてってやってたような気がします。

吉永:
学校は何をやってたんですか。

I先生:
学校はコーパスっていう、マイナーな。

吉永:
コーパスね。知ってますよ。

I先生:
知ってますか。コーパスとデュオを使ってました。

吉永:
学校がデュオをくれたんですね。コーパスを選んだりとか文が好きなんですかね。方針として。

I先生:
そうなんですかね。でも、うちの代しかコーパスは使ってなかったので。使えなかったんですかね。

吉永:
違うなって思って、次の年に変えたかもしれない。みんなけっこう覚えてたんですか。その配られたやつは。

I先生:
そうですね。毎週小テストとかやってたので、それを使って小テスト対策くらいはしていたと思います。

吉永:
単語集を追加したのは、単語力がそれじゃ足りないかなって思ったから?

I先生:
それもあるし、「1個の単語集を使え」ってよく聞くんですけど、いろんな覚え方をしたほうがなんとなく記憶に残るなって思ったので、もうひとつ増やしたかったって感じです。

吉永:
同じ単語も載ってるし、みたいな感じ?

I先生:
同じ単語を違う単語帳で見ると、私は、より定着したので。

吉永:
いい感じだったんですね。単語集を加えた結果。読解とかはどうでした?


●東大英語、長文読解の戦略

I先生:
読解はもともとけっこう学校で重視していたので、学校の普段の授業を受ける中で、読解の基礎くらいは身につきました。で、あとは受験期に長文読解系の問題集を足して、さらに頑張った感じ。

吉永:
センターも東大もスピードは大丈夫でしたか、制限時間は。英語はどっちも量が多いじゃないですか。

I先生:
センターは大丈夫です。東大は初めて模試を受けたときは全然足りなくて、ビックリしました。けど、それも時間が無いんだってことを意識してやれば、わりかし解決する問題だったので。

吉永:
意識したら間に合うようになったのね。こんなにゆっくりやってたら終わらないんだって感じで。

I先生:
これは何分くらい、これは何分くらいって、あらかじめ戦略を練ってやれば。

吉永:
時計を見ながらこの問題は何分までに解くぞみたいにやってる感じ? 模試の最中は。

I先生:
模試もそうですし、本番もそうやりましたね。

吉永:
そしたら時間内に入るようになったと。細分化して時間管理を入れたって感じですよね。理科は選択はなんだったんですか。


●理科は生物、化学。その理由

I先生:
生物、化学です。

吉永:
物理は全然やってないの。

I先生:
物理は、物理基礎だけ学校でやりました。

吉永:
2次レベルは全然無理って感じ?

I先生:
大学に入って、ちょっとやったけどたぶん今2次のやつを解いてって言われても全然解けないと思います。

吉永:
それは今後の進む道にあまり関係が無いから生物、化学っていうふうにしたんですかね。生物、化学のほうが直接的に関係がある感じがすると思うんですけど、その医学の研究っていうことになると。物理も使うとは思うけどね。

I先生:
そこまでは考えてなかったです。化学は必修だったから、変えられなくて、生物か物理かってなったときに、1年間勉強するんだったら、好きなやつをやりたいなって思って、生物を選びました。

吉永:
なるほど。その結果、物理はなくなっちゃった。

I先生:
そうですね。でも今はけっこう後悔してますね。

吉永:
それはまたどうして。

I先生:
大学に入って、こんなに生物をやるんだったら、高校のときくらい違うことをやっても良かったかなって、ちょっと今は思います。

吉永:
なるほどね。物理をやる機会がなくなっちゃいますもんね。教養では物理を取ったりはしなかったんですか。

I先生:
必修で物理があったので、それは取りました。

吉永:
それだけって感じ?

I先生:
そうですね。選択式の科目で取りたかったんですけど、なんだかんだ生物系のものを取ってしまいました。

吉永:
興味があるから、レジュメ、内容案内みたいなものを見てると、やっぱり興味深い、「選べ」って言われたら、こっちに行ってしまうみたいな感じですかね。生物に行っちゃう。物理はどうでしたか、面白かったですか。やってみて。

I先生:
必修の授業を受けてるときはけっこう楽しいなって思ってやってましたね。

吉永:
授業があれば、必修だからでなくちゃいけないから、やるとなったら楽しめるんですね。だけど、選んでいいよって言われたら、生物。

I先生:
物理は好きだったけど、それ以上に生物が好きだったので。

吉永:
それは好きな方を選びますよね。社会は、センターは何をやったんですか。


●社会は倫理と政経。

I先生:
倫政です。

吉永:
それはどうでしたか。

I先生:
点数の面ではあまりうまくいかなかったんですけど、内容的に好きだったので、そもそも倫政は。

吉永:
どういうところが面白いですか。倫政は。

I先生:
倫理はいろんな人の思想が知れるから、こういうふうに考えて、こういう概念を生み出したのかって知るのが楽しかったし、政経も、もともと政治系に興味があったので、こういう法律があるんだなとか、こういう流れで政治が動いてたんだなとかって、教科書で見るのが楽しかったです。

吉永:
面白くできた感じなんですね。これで一通り科目は聞いたのかな。これまで教えてきた経験とかで、こういう教授経験がありますよって事で、何か言えることってありますか。


●家庭教師の実績

I先生:
高1の夏、6月から8月に限定で近所の子に数学を教えました。

吉永:
それはどうしてそういうことになったんですか。

I先生:
母親同士が知り合いで、ちょっと塾のテキストの復習をしたいから手伝ってとか、もうひとりの子は確か、定期テストをしたいからちょっと手伝ってって声がかかりました。

吉永:
手伝ってほしいなっていうふうに思われる人柄があったって事なんですかね。近所から声がかかるってことは。

I先生:
単純に東大生だからみたいな感じじゃないですかね。

吉永:
近所の東大生みたいな感じ。教えてみてどうでしたか。

I先生:
楽しかったですね。

吉永:
ということは、教えることが、ちょっと向いてるかもしれない。

I先生:
はい。自分でも「こんな問題解いたな」ってなるのが懐かしくて良いですね。自分的にも楽しめるので教えるのが。

吉永:
それはいいですね。他に教えた経験ってありますか。

I先生:
今教えてるのは、高1の子に数学を速習で、「学校より早い進路でやってくれ」って言われてやってますね。

吉永:
学校の予習みたいな感じ。それはどうですか。

I先生:
教わっている側がすごく理解力が高いので、半年で数IAが終わっちゃって、今、数IIBに移っていて、すごい子がいるもんだって思いながらやってます。

吉永:
生徒さんも楽しそうですか、どんどん早く進むから。

I先生:
そうですね。

吉永:
喜んでる感じ?

I先生:
「学校よりこんなに早い」って言いながら、やってくれてます。

吉永:
それはカワイイですね。他に教えてたんですか。

I先生:
あとは家庭教師じゃないんですけど、学校側に雇われて。

吉永:
雇われたの、すごいね。

I先生:
そういう予算がつくらしいので。それで生物オリンピック対策で生物を教えていました。

吉永:
それは生物オリンピックに出たわけじゃないけど、東大行ったからってこと?

I先生:
いや、出ました。

吉永:
出たんだね。出たから、出た人に教わるってことで呼ばれたんだね。どうでした、それは。

I先生:
去年は1人、本戦に行って、今年は5人行ったので。けっこう灘とか、筑駒とか、いわゆるスゴイ学校の中に、西高生がたくさんいるっていうのは、けっこう快挙だったと思います。

吉永:
快挙の助けになったと。すばらしいじゃないですか。雇われるって面白いですね。あるんですね、そういう仕組みが。それは教えていて楽しかったですか。

I先生:
楽しいし、自分より出来る子に教えるのが、ちょっとプレッシャーでしたけど、自分が予習をするモチベーションにもなったので、自分の勉強にもなりました。

吉永:
自分より出来る若い子を導く先輩。自分も何か役に立てば、私を超えて上に行ってみたいな感じですかね。さっき聞くのを忘れちゃったんですけど、現役で理IIに行ったんですか。


●現役時代の受験、合格実績

I先生:
現役です。

吉永:
併願は。

I先生:
早稲田の先進理工の学部名に「医」って付くやつと、慶應の医学部に出しました。

吉永:
「医」って付くところに出した(笑) 慶應はどうだったんですか。

I先生:
慶應は補欠合格ですね。

吉永:
でも慶應じゃなくて東大に。それはなんで?

I先生:
お金が無かったですね。

吉永:
学費が東大の方が圧倒的に安いっていうところで、東大を選んだという。

I先生:
そうですね。慶應医学部に合格したって親に報告したときは「家を売るか」って言われたので、「いや、売らなくていいよ」って言って、そのまま東大にしました。

吉永:
じゃあ、「売って」って言ったら、慶應になったわけですね。

I先生:
売ってくれるんですかね。

吉永:
どの程度ジョークで言ったのか、わからないですけどね。本気だったかもしれないですよね。

I先生:
そこまでお金をかけて、迷惑をかけるくらいだったら、全然東大で。

吉永:
それは非常に理解できますね。で、東大に行ったと。でもその時点ではまだ医進じゃなかったんでしょ、理IIに入ったときは。

I先生:
そうですね。出来ると思ってなかったので。

吉永:
東大は楽しかったですか。

I先生:
楽しかったですよ。楽しいけど、自分の可能性は無限大じゃないんだなっていう事に気が付きました。

吉永:
そうなんだね。それは出来る人がいるから?

I先生:
はい。

吉永:
それは面白いね。出来るのはこういう人にまかせておいてって感じ?

I先生:
そうですね。あれこれ手を出して、勉強で上に行けるっていう時代はもう終わったんだなって思いました。

吉永:
なるほど。で、どんな時代が来ましたか。

I先生:
ある程度、我慢をしないとできなくなっちゃうんだなって。

吉永:
時代って、自分の人生の時代。

I先生:
なんていうんだろう。高校のときは部活とか、自分の好きなだけ一生懸命やっても、勉強はある程度できたけど、今はそんなに好きだからって言って、勉強を無視して、勉強以外の活動に手を出しちゃうと、自分に痛い目が返ってくる。

吉永:
勉強側が不十分になってしまうので、もっとエネルギーを注いで、東大の勉強をしなければいけないと。

I先生:
勉強のために他のものを我慢しないといけなくなりましたね。東大に入ってから。

吉永:
それはどうですか。それはそれで気持ちがいいことですか。

I先生:
大学に入ってから勉強をちゃんとしたいと思っていたので、いいっちゃ良いですけど。

吉永:
そういうプランだったわけですもんね。嫌な面もあるけれども、やるぞってことですね。なるほど。最後にこの音声を聞いてる方にメッセージとか、伝えたい事があればお願いします。

I先生:
勉強はきちんと時間をつかって、いいやり方でやれば必ず伸びます。なので、そのお手伝いをするのに力になりたいと思っています。よろしくお願いします。

吉永:
はい、それではI先生、ありがとうございました。

I先生:
ありがとうございました。


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